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ストーリー

  • 執筆者の写真: Nobuhiro Kawai
    Nobuhiro Kawai
  • 2018年1月11日
  • 読了時間: 2分

モノを売るよりコトを売る。

事あるごとにセミナーや講演で良くきくフレーズ。

昨年末最後の仕事がこのシゴトだった。

お祖父さんの植えたカラ松を伐採し、その丸太を使った小屋を建てる。

依頼を受けたとき、なんだか嬉しく思えた。

自分のことじゃないのに。


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まずはすらりと真っすぐに伸びたカラ松を新月伐採する。


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長さは優に20メートルはありそうなカラ松。

倒れるときにはドスンと地響きがなる。


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人の腕ぐらいもありそうな太い枝を幹に沿ってハツって一本の太い丸太にしていく。


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必要な決まった長さに切っていく。

2.3m,3.6m,4.0m,5.8m,6.5m。

太さ、曲り、腐れなど。

その木の状態を見極めできるだけ長くとる。


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小屋をつくるには、様々な寸法の材料が必要だ。

柱、梁、桁、垂木、屋根材に壁材。

賃挽きしてもらい、人工乾燥し仕上げの鉋掛け。

小屋になるまでの工程はまだまだ手間暇がかかる。

それでも、お祖父さんが植えたカラ松で小屋を建てたいという気持ちに答えようと思った。

十勝の畑には、代々受け継がれる今回伐採したような防風林が、必ず畑の作物を守っている。

しかし、すでに伐採の時期を迎えた防風林が数多く存在している。

その木をただ単に木材として売ってしまうのか、今回のように歴史を受け継ぐのか。

畑を受け継ぐ農業者の意識の違いが試されているような気がする。

歴史はつくるものだし、今からつくらなければ歴史にはならない。

自分の会社の存在は、そういった考えを持った人の想いを叶えることも一つなのだろうと思う。

ただ、少しでもお手伝いができればという思い。

ストーリーをつくるには、そのストーリーに共感して一緒につくる人が必要で、

ストーリーを大事にする人をこれからも応援したいと思う。

少しずつ、材料ができていき小屋になるように、この十勝にも少しずつ後世に残る歴史をつくっていければと思った。


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