パリに来たら足を運ぶ庭園がある。
それがKahn庭園。
初めて訪れたのが2007年4月。
それから8年が経った。
今回訪れたのは、その時に見た庭と今回がどうように違って見えるのかを確かめたかった。
日曜日ということもあってか、行った時間が夕方4時頃というにも関わらず、大勢の人が庭を回遊していた。
自分はというと、懐かしさと庭の変わらない姿に感心していた。
本当に綺麗な姿が保たれている。
庭をつくってから、時間とともに適正な管理がされずに崩れていく庭をいくつも見てきたので、この管理は賞賛に値すると思う。
ひとつだけ自分自身、気になることがあった。
以前見た時には、こんなにもさびがついた石がたくさんあったかと思った。
それは、以前は気がつかなかったのか。
それとも、自分の見る視点が変わったのか。
どちらもあるかもしれないが、こういった苔むした石や木の、自然の時間が織りなす姿に、以前よりもすごく敏感になっていることは間違いない。
自分の庭に対する感覚がモダンよりもナチュラルに向いていることを確かめられた。
自然の中には気がつくことがたくさんある。
教えられることもたくさんある。
自然な庭をつくる前に、自然に教えられているのだ。
そんなことを思っていると、ますます森の中を歩くのが楽しくなってきた。
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