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執筆者の写真Nobuhiro Kawai

日々


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今週に入り朝の気温が冬に近づいていることを感じられるようになってから、みずみずしく緑だった葉たちが一気に赤や黄色に染まり始めた。

そんな秋の深まりを感じていたある日の出来事。

ここのところ人に会い気づかされることが重なった。

その人に言われるまでもわかっていたこと、いやわかっていたつもりでいたのかもしれない。

海外で学びたいと常々言っていた人。

でも、言葉の壁や今の立場を考えるとなかなか簡単には踏み出せないでいた。

先日お会いした時に東京の講習会に行くことになりましたという報告を聞いた。

この講習会は、海外とも繋がっているオーナーがはじめる会でそこで実力が認められれば行くことも夢ではないという。

自分がここで一番に気になったのことは、その会に行くということよりもなぜ行くことになったのか。きっかけが知りたかった。

すると、今の店に出入りしている東京の営業マンが持ってきた話だという。

その営業マンは、きっとここにだけ来てすぐ東京に帰るということはしていないだろう。

きっと、市内の他のお店にも行っては営業をしてはいろいろなものを売っているに違いない。

しかし、そういった話を東京で知った時に真っ先にその人に話し、そして実現させた。

ずっと今回のような話があったら教えて欲しいと言っていたかはわからないが、少なくとも自分の海外で学びたいという夢は話していたはずだろう。

自分のしたいということ、将来の夢は自分の胸にしまいこんでいてはなかなか前には進まないんだろうなと感じた。

今回のように人に話していたことで聞いた人は動いてくれたし、いい話を持ってきてくれた。

それに見合う人でいなければいけないということは、当然のことながらやはり外に対して口に出していたことが今回のことにつながったのだろう。

まずは、第一歩を踏み出せたのだから、今後が楽しみでならない。


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もう約10年の付き合いになるお宅の庭仕事。

毎年少しづつ作り上げて来た。

ここの主人と話すこと、ここでの経験が今の自分のスタイルの始まりであったと今思えばそう思う。

2年前に移植した大木が枯れて植え替えの仕事を頼まれた。

ここにはバックヤードがあり、そこに一本のモミジがあったのでそれを枯れ木の後に移植する。

そのモミジも2年前にバックヤードに移植されてきた木だ。

その当時はあまり樹形も良くなく表に出すのに気が引けた木だったのでとりあえずはバックヤードに植えときましょうでそこで成長を重ねてきた。

2年後の先日、そのモミジは素晴らしい容姿に姿を変えていた。

枯れ木を撤去し、モミジを植えた。

大きさも程よかったし、周りの木々とのバランスも違和感が感じられなかった。

「終わりよければ全てよし」

主人はそう話してくれた。

木を枯らしてしまったことは、本当に申し訳なく反省しなければいけない。

そんなことを攻め立てることもなしにそんな言葉をかけてくれた。

全て初めからうまくいくことなんてないんだよ。

いろいろなことがあって、最後に良いと思えればそれで良いんじゃないかな。

主人の言葉に胸が熱くなった。

言葉だけではなく、こういった実体験に基づく言葉って一生忘れないと思う。

生活していると、そのまま通り過ぎてしまう日々。

そんな一日、一日を何かを感じながら生きていけるって幸せだなって感じた今日この頃だった。

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