Nobuhiro Kawai
すきなこと
今日も朝から牧場を巡った。
午前一軒と午後一軒。
その間には、ニュージーランドでよく食べられているチーズ工房も見学した。
午後から見た牧場がかなり面白かった。

ロータリー式のミルクパーラー。
乳房に器具を取り付けるのは人がするが、外すのは機械が自動で外してくれる。
おもしろかったのは、新築して建てたもう一軒のミルクパーラー。


モニターで牛の動きを管理して、時間になると牛は自分でミルクパーラーに入ってくる。
そして、機械が牛の乳房をセンサーで見つけて、自動で取り付けから取外しまでをしてしまう。
人は乳搾りの間はここにいなくても良いという事。
放牧飼いでここまでする人が出てきているニュージーランド。
オーナーは、将来を見据えた投資だと言っていた。
将来的に、ニュージーランドではこのようなシステムが牧場全体に広がるのか。
ちょっと気になるところではある。

視察を終えた夕飯は、隣町のレストラン。
そこで、こちらでコーディネートしてくれている和田さんと食事をしながら、皆で会談。
ある人がした質問に和田さんがした答えに気付きをいただいた。
それは、どうしてニュージーランドで酪農の仕事を選んだのか?というものだった。
和田さんが答えた言葉はこうだった。
「牛が好きだったからです。」
う〜ん、短くシンプルな言葉の中にかなり深い意味を感じた。
深いな〜。
好きな事をしながら生きていける。
ひとつの理想だと思うが、そこに進む意味は深いと思う。
はたと、気付かされた瞬間、和田さんから目が離せなかった。
こんな事を何のためらいもなく言えちゃう人っているんだな。
かっこいいよな〜。
さあ、俺はどこへ行こうか。